行ってみたかった浜名湖で

関東地方に住んでいる私にとっては遠征になります。準備は十分に行いましたが、バッテリやテープの予備があったとしても限りがあるので使い放題とはいきません。今回はN700系と500系を撮りたかったということで、ダイヤグラムを描いて持っていきました。

結果は通過予想時刻と実際の時刻との誤差が最大3分*1と、バッテリやテープを無駄に使わないで済んだため正解と言えると思います。

三脚を使った在来線の流し撮りはパン棒を持つ腕はあまり動かさず、体全体で被写体を追う感じで撮ると安定した画が撮れるようです。しかし新幹線の流し撮りをしてみると列車の速度になかなか追従できず、かなり寄る場合は気づくとフレームからよく外れました。度胸を据えて思い切って撮るように心がけたらかなり追従できるようになったと思います。

撮影機材はSONY HDR-HC3で、撮像素子であるCMOSの信号読み出し方法の性質により高速で動く物体はゆがんで記録されます。引いている映像では特に問題ありませんでしたが、寄って流し撮りをした場合、地上設備がナナメに記録されています。(→ フォーカルプレーン)
高速車両を追う場合はCCDのほうがよいことを痛感しました。

足回りまで見えそうだったので橋でのショットです。【地図】

動画 メモ
現場に到着して一発目がN700系でした。パンニングの力加減を忘れて画がブレました。
700系同士のすれ違い
300系
500系
700系
300系
N700系がダイナミックにやってくるが、釣り糸が画にかかる…
300系
700系

次に新幹線に乗る度に気になっていた橋から撮影することにしてみました。
現場に到着して初めて知りましたが、この橋はサンマリンブリッジと言うのですね。【地図】

動画 メモ
新幹線から見える浜名湖の橋、サンマリンブリッジから700系を撮ったカットです。方角的に逆光ぎみに。
700系
300系
300系

場所を変えました。下の道路と上の道路とを結ぶ歩道橋(?)からです。
見通しがよく、撮影に適した場所でした。【地図】

動画 メモ
歩道橋?から500系を撮影。
700系。画面が明るいのは逆光補正のためです。
700系
300系
300系

また元の場所に戻ってきました。陽も傾いています。【地図】

動画 メモ
700系
300系と700系のすれ違い
N700系を待ち構えていたらEF66形100番台が引く貨物列車が登場。焦って失敗。最後のチャンスだったのに...
313系と300系のすれ違い
500系

撮影を終えて

最初の位置は見通しも良く、東海道本線を走る貨物列車なども撮りやすかったです。東海道本線のほうが手前なので、本来はこちらがメインだと思います。またこの場所は釣りが盛んなところで、釣り人とトラブルにならないように心がけたいところです。(投網を使っているツワモノには驚きました。ウニもかかっていたようで、この付近はウニの殻が多くありました。)

今回撮影した海側の国道1号に対して、山側は競艇新大橋という橋があり、ややカーブを描く東海道新幹線の弧の外側でなかなかいい画が望めます*2が、この橋には歩道がないため三脚を使った撮影は厳しいと思います。私は歩いて渡りましたが、さすがに撮影はしませんでした。渡った罰なのか、橋付近の道脇に生えている植物の種子が服にまとわりつき、取り払うのに苦労しました。

次にサンマリンブリッジからですが、東海道新幹線より山側で光源の向きが気になりますが、浜名湖の水路やボートなどもいい味を出していると思います。写真ならば夕焼け時に逆光を生かした画を撮ってみたいです。

東海道新幹線よりやや高い位置になるので歩道橋からの眺めは保守用の倉庫と思われる小屋以外に障害物は特になく、見通しが良かったです。

あとやはり有名なところで東海道新幹線を越える陸橋からの撮影があります。他のサイトの写真を見ていると東海道新幹線の魅力がよく伝わってきます。しかしこちらも車専用道路のようで、三脚が使える状況でなかったのでパスしました。

5時間30分かけて現地にたどり着き、6時間を撮影と場所の移動に費やし、また5時間30分かけて帰ってきました。充実した時間を過ごせたように思いますが、後日素材として切り出した映像の総時間は9分弱でした。

歩いた距離は12.1km。しかし相変わらずつまめるおなか回りの脂肪…